自賛
このブログは、はっきり言って自分のために書いている。 なら勝手に日記を書けば良い、というのとはちょっと違う。日記は日記で書いている。 自分にとって、ここに書くこととあちらに書くことの境は、何かしらある。 あちらの方は、全体的にもっと真剣で、大切なんだけど、楽しくはない。 なんで自分のためにブログを書いているのかというと、どうせ誰も読まないから気楽だし、たまに読み返して、面白いな、と思うからだ。誰も読まないのは、面白くないからなんだけど、それは私以外の人が面白くないと思っているだけで、私は面白いから書いている。万が一、誰かが間違って読んでも、いいかな、と思えることを書いている。つもり。読んだ人が面白くなければ、その人はもう読まないだろうから安心だ。 一昨年から突然油彩画を再開した。最後に描いていたのは人生最初の個展の時だ。最初で最後だった、と思ってきたので再開は意外。 発表することには緊張も伴ったが、とりあえずまあまあかなとは思った。でもなんだか気持ちが続かず、それから2年空いた今夏からまた描いている。再開したときの制作中は、「上手に描きたい」と思い続けていた。「上手に」というのは「思ったように」と言う意味だ。絵以外の制作中には浮かんだことが一度もないのに、絵となるとそのワードが出てくるのだった。小さい頃、そう思っていたからだろう。 いろいろ試しているが、なんかうまくいっている、と思った一瞬後に、様々な既知の絵画作品が浮かんで来る。そうじゃないんだよな、と思う。最悪なのは、学生時代に友達が描いていたものとダブって見えた時だ。その友達のことは大好きで尊敬もしていたが、失礼ながら、作品の良さを理解してはいなかった。 描き終わりは「これだ!」「できた!」と思って、いったん目を逸らしてまた見ると「ひどい・・」「汚い・・」と思うことの繰り返し。さすがに諦めたくはなくてただひたすら描き続けている。自画自賛している時間が長くなっていくことを夢見つつ。 自画自賛、「これだ」「よし」なんて思う状態とは、このつまらない絵を見慣れた時なのだろうか。