切ない。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 1月 07, 2024 シドアンドナンシーと、さらば青春の光を立て続けに観た。青春は切ない。いや、切ないのは青春だけではない。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
痛み - 3月 12, 2023 深い傷があり、なかなか治るのに時間がかかっている。 心の傷というのも、治るのに時間がかかると聞いたことがある。 たとえば、誰かにひどいことを言われてショックを受けると、治るまでだいたい2週間が目安だそうだ。これは、転んで擦り傷ができたのと同じくらいかな?つまり、心の擦り傷か。 経過が良ければ跡は残らないし、良くなければ残る。 深い傷は、良くなり、また少し悪化したりを繰り返し、いつか治るのだろうか。 季節とか気候とかで古傷が痛むことがある。何かのきっかけで心の古傷が痛むこともある。 今年のはじめに気まぐれで買ってみたのが、一年間の占いの本。年間、月ごと、365日と、ここはこんな月、こんな日だからこう心がけて過ごしましょう、なんてことが丁寧に書いてある。今日はどんな日だろう?ふーん、当たってるかな、ちがったな、なんて、ちょっと面白い。 もちろん、性別も年齢も関係ないので、全く当てはまる可能性のない単語も出てくる。 そろそろ三ヶ月経って気づいたのは、物事を捉えるときの客観的な言葉の数々。 常套句ではあるのだろうが、「機嫌の悪い人に言われたことは気にしないで云々」とか、さらっと励ましてくれている。自分を含めて、この本を手に取る人々の、日常のひりひりした気持ちが、手にとるように感じるようになっている。対面の占いでないことで、「ひとりじゃない」感がある。 不安で、何かに頼りたい人が多いから、どうしたらいいのかわからない人が多いから、占い師は儲かるのだろう。でも、言葉で人を安心させるのは、相当なスキルが要るのだろうな。 続きを読む
焦点 - 4月 28, 2024 夢に最後に出てきたのが幼馴染だった。特に仲良くはなかったが、幼稚園から中学まで一緒であった。幼稚園の頃は一緒に遊んでいたかもしれない。 なんであの子が出てきたんだろうと気になり、他の場面や人のことを忘れて考えた。最初は、彼になにかあったのではないかと、柄にないことも考えた。 なんで出てきたかは、まあ少し理由は想像できたが、その後、はたと気づいたことがある。 一つの印象的な事柄により、そちらに焦点が当たったため、他のことが払拭された。 または、かき消された。または、忘れられた。または、うっちゃられた。 もしかしたら真に重要なファクターはその周りにあったかもしれないのに。 とはいえ、焦点が当てられたということは、そのときに最も重要視した(気になった)のは幼馴染のことであり、そう考えるとそれ以前に起こった他のことは重要でないと言えた。とはいえ、夢の時系列で考えると、単に最後に登場したのが彼であっただけであり、だから目覚めたときに「?」と思っただけであり、だとすれば本来はそこにいたるまでが重要とも考えられるわけで、最後に彼が登場しなければ、目覚めはまた違ったとも言える。 夢には計画性はないと、思う。思考のように、つらつらと、浮かんでは消えるだけだと思う。 彼がもし夢の半ばで登場していたならば、記憶に残らず通り過ぎていたか、やはりピックアップされて印象に残っていたか、それはわからないかな、と思った。 ただ、彼とともにいるのは非常に心地よいものであった。それは、幼い頃、守られて生きていたことを懐かしみ思い出す、少し遠回しのトリガーだったのかもしれない。 続きを読む
漸く - 4月 30, 2023 やっと、ついに、本が出る。 2019年の中頃から計画を始め、あっという間にできると思った矢先のコロナ。シャッターが降りたように色んなことが停止した。 そして再開。2023年になってしまった。 コロナ渦中は大変なものだったが、振り返ると、その大事をきっかけに、ガラガラと舞台の回転のように大きく変化したものが随分あったと思う。世の中は。 先週京都に4日位いた。寺社や町中で「応仁の乱で焼けてしまって」という言葉をよく聞いた。18歳の若者から「これも応仁ですか」という言葉が出るのももっともである。10年も続く内戦、ひどいものである。それにしても、それから何年立っているというのだ。500年以上だよ。それでも残ったものが、今も根気よく保存され、おかげで私達が会えることの大切さを噛み締めた。実物があることの凄さだ。 家に戻ると、京都から本の見本が届いていた。 束見本やレイアウト、色校や表紙の見本は目に焼き付いているが、物体が出来上がってきてそれを手に取り、ページを捲るのは、また違うものがあった。これが、私の本か。 真っ白な、コートのない表紙の紙質は、まるで「汚い手でさわるな」と言っているようでもあり「汚れて味が出るくらい、何度も手にとって見てね」と言っているようでもある。背表紙の丸みが、気取っているようでもあり、優しく放任しているようでもある。 中身のレイアウトは、心地よいリズム、時々気まぐれなリズム。 自分の作品にぴったりな出来上がりに、姫野さんの凄さを実感した。本を作る力、姫野さんが選んだデザイナーの櫻井さん、そして日写の吉田さんの、絶妙な組み合わせなんだな、と、上質の仕事に出会えた幸運を実感したのだ。そして、なにより一番最初に、あわよくば書いていただけたらと願っていた、石田・石井両氏のテキスト。このお二人にテキストを書いていただけた幸運。 本のあとがきに、沢山の人の名前を書き連ねて感謝の意を表していることが多いが、そんな著者の気持ちが本当に理解できた。 本を作るってこういうことか。だんだんじわじわとわかってきた。今後も少しジワるんだろう。 さてこれからどう生きようか。この本にふさわしい生き方をするか、裏切っていくか。 どちらの言葉も、自分らしくないので、適当にします。あ、それがふさわしい生き方なのだった。 続きを読む
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