時間足りない感覚

数年前、画家の入江観氏に、若い人への簡単な自己紹介をお願いしたところ書いてくださったひと言。

「描きたくて描きたくて、一生では足りない」

なんとかっこいい言葉だと思ったのだが、最近その気持ちがわかるような気がしてきている。
本心だったのだな。

昨夏、戸村浩氏がアトリエで、古いLPレコードのコレクションを見せてくれながらNY時代の思い出を楽しく話してくれたりして、そしたらもう夕方になっちゃったとき、「こんなことしてるからどんどん時間がなくなるんです」とおっしゃっていて、私たちはそんな戸村氏がかっこよくて楽しくて、すごく印象的だったので、度々その言葉を思い出して話している。

大御所の大先輩たちだってそう思うのだから、小者の私がそう思うのは当然だ。
まだやってないこと、もっとやりたいことは、たくさんある。

でもそう思えることは、とてもしあわせなことなんだと、実感できるようにもなった。

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