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焦点

夢に最後に出てきたのが幼馴染だった。特に仲良くはなかったが、幼稚園から中学まで一緒であった。幼稚園の頃は一緒に遊んでいたかもしれない。 なんであの子が出てきたんだろうと気になり、他の場面や人のことを忘れて考えた。最初は、彼になにかあったのではないかと、柄にないことも考えた。 なんで出てきたかは、まあ少し理由は想像できたが、その後、はたと気づいたことがある。 一つの印象的な事柄により、そちらに焦点が当たったため、他のことが払拭された。 または、かき消された。または、忘れられた。または、うっちゃられた。 もしかしたら真に重要なファクターはその周りにあったかもしれないのに。 とはいえ、焦点が当てられたということは、そのときに最も重要視した(気になった)のは幼馴染のことであり、そう考えるとそれ以前に起こった他のことは重要でないと言えた。とはいえ、夢の時系列で考えると、単に最後に登場したのが彼であっただけであり、だから目覚めたときに「?」と思っただけであり、だとすれば本来はそこにいたるまでが重要とも考えられるわけで、最後に彼が登場しなければ、目覚めはまた違ったとも言える。 夢には計画性はないと、思う。思考のように、つらつらと、浮かんでは消えるだけだと思う。 彼がもし夢の半ばで登場していたならば、記憶に残らず通り過ぎていたか、やはりピックアップされて印象に残っていたか、それはわからないかな、と思った。 ただ、彼とともにいるのは非常に心地よいものであった。それは、幼い頃、守られて生きていたことを懐かしみ思い出す、少し遠回しのトリガーだったのかもしれない。